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                                   iF Design Award(以下、iFデザイン賞)は、1953年にドイツで誕生した世界で最も歴史の長いデザイン賞です。 
                  世界三大デザイン賞の一つとして知られており、2024年は72か国から10,800点の応募があり、世界中から招集された132名のデザイン専門家が受賞商品を選定しました。このたびテオリの5Chiarが、家具部門の受賞作(50点)の一つに選ばれました。授賞式に参加した中山社長にその経緯を伺いました。  | 
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                | iF DESIGN AWARD 2024 を受賞した5チェア | 
                
              
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                iFデザイン賞受賞、おめでとうございます。まずどのような経緯でiF賞に応募されたのでしょうか?  
                     
                     
                  中山社長 
                   
                  コロナ禍の最中から約2年をかけて開発した5Chiarは、素材とノックダウン構造により環境への負荷を軽減していること、テオリの技術を活かしたカンチレバー構造により快適な座り心地を実現したことが特徴です。5Chiarの仕上がりに手応えを感じ、製品だけではなくその背景にもある地元の竹を生かした製品作りということも含め、どのように世界に広めていくかを会議で検討した結果、iFデザイン賞エントリーすることになりました。  
                   
                     
                    実際エントリーの準備にどれぐらいかかりましたか?  
                     
                     
                    中山社長 
                     
                    半年まではかかっていませんので、四ヶ月ぐらいですかね。我々のデザイナーが資料作りを進めてくれましたが、製品の特徴や地元の竹を生かした家具作りの工程をわかりやすくまとめた上で、社外の方の協力も得ながら翻訳作業を進めていました。英訳した際の伝わり方が変わってしまわないよう、その調整には結構苦労しておりましたね。  
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                | ノミネートのために作成した資料の一部 | 
                
              
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                なるほど。実際に現地(ベルリン)に行かれて、現地や授賞式の様子はいかがでしたか?  
                     
                     
                    中山社長  
到着した日にベルリン市内を散策する時間が取れましたが、公共交通機関が利用しやすく意外とコンパクトな街でした。 
 
翌日の午後に授賞式がありましたが、会場の建物とレッドカーペットを見た時、まるでテレビで見るアカデミー賞のような雰囲気で、そういう式典なんだなっていうのがちょっとびっくりというか、すごい所にきたなっていうのが第一印象ですね。 
最初に写真撮影や、また知り合った企業の方と話をする場があって、その後に場を変えて授賞式があり、ディーター・ラムス氏(ブラウンの製品デザインで有名な地元ドイツのデザイナー)への生涯功労賞の授与や金賞受賞者の発表がありました。それほど一社ごとに時間を費やすことはなく、テンポ良く式典が進んでいきました。 
翌日には帰国しましたので、少し慌ただしかったですね。
 
              
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                      | ベルリンで行われた授賞式では、参加者がお互いの受賞を祝い合った | 
                       
                  
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                お忙しいの合間の短期滞在でしたが、わざわざ行かれた甲斐がありましたか? 
                     
                     
                    中山社長 
                   
                  そうですね。やっぱりリアルにその場を体感したら、そのあとに伝える内容というのも変わるじゃないですか。この賞の立ち位置というかインパクトを、肌感覚として得られたことが大きですね。評価は評価で外部的なものではあるものの、やっぱりスタッフの方々とやってきたことが間違いじゃなかったというか、自分たちの自信や確信の一助にもなりますね。またこの受賞を海外でのビジネスに繋げていかないといけませんね。  
                   
                   
                   
                  その後戻られてから、倉敷市さんへの受賞報告会をされていますね。 
                     
                     
                    中山社長 
                     
                    倉敷市の伊東香織市長も、iFデザイン賞のことをご存知でした。また伊東市長は弊社のこれまでの活動についてもご存知ですので、「市として誇りに思う」というコメントもいただき、大変ありがたく思っています。 
                    弊社は竹のスペシャリストとして業界内では少しは知られるようになったものの、倉敷や真備地域の人たちにもまだまだ知られていないと思います。その意味で、この受賞報告会を新聞に取り上げていただけたことも、地域の方々に地元企業の活動を知っていただく良い機会になったと捉えています。 
                     
                    竹循環社会の実現に向けて、地域の人に直接説明する機会を持つなど、今後も様々なことをやっていく必要がありますね。   | 
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                伊東香織(いとうかおり)倉敷市長に倉敷の企業として受賞報告を行った | 
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                iFデザイン賞の審査内容を概観すると、5Chiarの機能やデザインだけでなく、地元の竹を買い取ることで地域経済と環境・景観保護に貢献している点も高く評価されています。 
                  倉敷の小さな家具メーカーとして国際的な評価を受けたことを喜びつつ、今後も地に足のついた活動を期待しています。 
                  本日はありがとうございました。  | 
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