TEORI  

creating a bamboo circular economy 竹循環型社会を創る
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JOURNAL
− ジャーナル −

#30
 WELLSPRING
 ウェルスプリング代表 井川正志さんへのインタビュー

 
 

 

#インタビュー #パートナー紹介  
     
  WELLSPRINGさんは、株式会社ファーストビルディングスが運営する総合的なライフスタイルショップです。
石川県野々市市のWELLSPRING石川店、
福井県福井市のWELLSPRING福井店、
石川県珠洲市のWELLSPRING POINT 珠洲店、
石川県金沢市の昭和スタイル新竪町店の4店舗があり、他にもさまざまな事業を展開されています。
代表取締役の井川正志さんに、商品セレクトの考え方やビジネスの現状についてお話を伺いました。
 
 
WELLSPRINGさんHP
 
     
   
  「他にはないもの」をどう選ぶのか  
 

テオリ

お店を拝見すると、他であまり見ないものを扱われている印象があって。すごく面白いお店だなと思ったんですが、ああいう商品ってどういう基準でセレクトされているんですか?


井川社長

ああ、そうですね……。
基準としては、やっぱり「長く使えるかどうか」ですかね。
特にソファなんかは、創業当時から国産に絞ってやっていて。


テオリ

最初からですか。


井川社長

はい。やっぱり、メンテナンスとかリペアができるかどうか、その環境があるかどうかっていうのは大きいですね。


テオリ


ああ、なるほど。売った後まで面倒を見られるかどうか、という。


井川社長


そうです。結局そこがないと続かないので。


 
「手の届く良いもの」を巡る難しさ
テオリ

価格帯としては、いわゆるすごく高いモノというよりは、一般の方が手の届く範囲でいいものを、というところを狙われているんですかね?


井川社長

それが最近ちょっと、正直わからなくなってきていて。
今までは一般的〜少し良いものというラインナップでお届けしてきたんですけど、最近はやっぱり皆さん結構手控えてるというか。


テオリ

確かに。なんか生活防衛的な意識、強くなってますよね。


井川社長

そうなんですよ。家を建てる人も減ってきてますし。ちょっと前までの前提が崩れてきてる感じはありますね。


     
 



WELLSPRING石川店

 
  「長く使うこと」が価値に変わる  
 

テオリ

そうした変化の中で、お店の運営で変化しているところはありますか?

井川社長

変わりましたね。完全に。
今はもう、新品の販売だけじゃなくて、リセール(お客様がご使用になられた家具の買取とその再販売)とレンタル(家具付き賃貸物件など事業用途での家具貸し出し)、も行っています。
お客様のご使用になられたものをリペアして、手に取って頂き易い価格でお譲りしていくのと、レンタルの製品もレンタル終了後に同じ様にご購入頂いています。
物の価値を引き継ぎながら、お客さん・お店の良いバランスを探っています。


テオリ

ああ、循環してますね。
お客さんの考えも、以前とは結構考え方が変わってますよね。


井川社長

そうですね。前は、長く使われると単純にビジネスだけでいうとちょっと困る部分もあったんですけど。今は「また買い取りますよ」って言いやすいですね。お客さんのライフシーンに合わせて、また戻ってきてもらえるというか。


テオリ

一回売って終わりの関係じゃないですね。

 
 

手間のかかる仕事

 
  テオリ

リセールとなると、引き取りやクリーニングとか、結構手間もかかりそうですよね。


井川社長

かかりますね。かなり。
回収して、クリーニングして、状態を見て。引き取って、洗って、状態見て……。
でも、事業の継続性の為にもその分の価格はきちんと反映させています。


テオリ

逆に、これはちょっと厳しいな、みたいなケースってあります?


井川社長

ありますね。中がもうダメになってるものはどうしようもないです。そこまで直すと逆にお客様には高い物になってしまうので、基本はクリーニングで済む範囲にしています。


テオリ

なるほど、やりすぎない線引きも重要なんですね。


 
 

不動産との接点が生まれる

 
  テオリ

最近、空き家とか家具付き賃貸みたいな話もよく聞きますけど、そのあたりはどうですか?


井川社長

増えてますね、かなり。クリーニングできるようになったことで、家具付きの提案がしやすくなって。


 
 




WELLSPRING 福井店

 
  井川社長

不動産の方から声がかかることもありますし、解体業者さん経由で買い取りの話が来たりもします。


テオリ

だいぶん広がってきてますね。北陸だと買い取りでも、めちゃくちゃいいものが出てきたりしそうですよね。


井川社長

そうですね。欄間や漆器などかなりいいものが出てきます。それを買い取って綺麗にするほうが提案価値がありますね。

 
  「安さ」に関する違和感  
  テオリ

一方で、そういった商品を若い世代の方ってどうしても「高い」と感じがちですよね。


井川社長

そうですね。100円ショップとかニトリとかに慣れてるので。

でも、それだと作る側が続かないんですよね。むしろ昔の家具の方が、いい素材使ってたりしますし。


テオリ
それは確かにそうですね。


 
  ブランドは強すぎない方がいい  
  テオリ

テオリの家具については、どう感じていますか?


井川社長

特徴が分かりやすいので、お客さんには説明しやすいですね。技術的な話も伝えやすい。


テオリ

ブランドとしては、どこまで個性を出すべきだと思いますか?


井川社長

強すぎるとお客さんを選んでしまうので、今くらいのバランスがいいと思います。素材で差別化できているなら、過剰な演出は不要かなと。
 
  売り場は「混ざる」方が面白い  
 

テオリ

売り場の見せ方についてはどう考えられていますか?


井川社長

大型店みたいにメーカーごとに分かれている売り場って、ちょっと面白くないなと思っていて。

いろんなものが混ざっている方が、逆に魅力が出るというか。


テオリ

インテリアショップ的な編集力ですね。


井川社長

そうです。素材とか雰囲気で統一されている方がいいと思います。

 
  「売る」から「循環させる」へ  
 
今後の展望としてはどのような方向を考えていますか?


井川社長

やっぱり、「売る」から「循環させる」への転換ですね。
例えば「昭和スタイル」は、魅力的な伝統と昭和の時代が色濃く残っている能登半島最北端の珠洲市を拠点にして、昭和時代の食器を独自目線で収集し、丁寧にクリーニングをして再販しています。


テオリ

新竪町にある新しいお店ですね。


井川社長

「昭和スタイル」の店舗を構えている新竪町は、骨董品が立ち並ぶエリアで、比較的若いお客様や外国人観光客の方が多数お越しいただいています。
 
     
 


昭和スタイル新竪町店
地元の九谷焼の器を中心に使われなくなった物を循環させている
 
  テオリ

海外展開の可能性もありそうですね。


井川社長

最初からの想定ではなかったですけど、お客様の反応を見ているとその可能性はありますね。特に日本らしい価値を持ったユーズド品は強みになります。


テオリ

今後の展開を楽しみにしています。本日はありがとうございました。
 
     
 
金沢の「昭和スタイル」の店舗にて
 
     
 


| WELLSPRINGさんHP |
 
 
 

 
 

 

 
 

JOURNAL #31
2026年9
月掲載予定

 
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