TEORI

  倉敷の美しい竹家具               face book   instagram  

JOURNAL
− ジャーナル −

#17
 TEORI STORY vol.6

 
     
  2005年初出展した「100% DESIGN TOKYO」  
 
 

 

#ヒストリー #デザイン  

 

   
 
  竹集成材プロジェクトの開始

 
 

 

 
 

2004年、展示会で発表した竹集成材学習デスク「Take(テイク)」の小売店での取り扱いが決まり、初めて一般のお客さん向けに自社商品を販売し始めた頃、中山正明(当時社長)は竹集成材家具のラインナップ拡充を進めていた。
「Take」のデザインを担当した岡山県立大学の三原鉄平助手に依頼し、ダイニングテーブル、ダイニングチェア、キャビネット、ソファを矢継ぎ早に開発した。現在も販売されている「OMO Sofa」もこの時に開発されたものである。

 
 
当時の展示会の様子
2005年2月の展示会で竹集成材家具を発表したものの、その反響は限定的であった。

現在はサスティナブルな素材として認知されている竹集成材だが、当時は社会的にも竹集成材そのものが認知されておらず、説明を尽くしても「タダ同然の材料だからもっと安くないと話にならない」という偏見を強く感じた。

本当は竹の家具を拡販したいが、まずは竹の認知を高めること、手に取ってもらう機会を増やすことの重要性を痛感した中山は、インテリア小物から竹の認知を広めようと決意した。
   
  「竹」で作る事の意味を掘り下げる  
     
 

展示会終了後、早速三原助手にインテリア小物開発の相談を持ちかけた。
逆に三原助手から、まずアイデアの数を出して試作をしながら絞り込んでいくこと、そのためにチーム体制で進めること提案された。
中山に了承を得た三原助手は、各業界で活躍する岡山県立大学の卒業生に声をかけ、最終的に5名のデザイナーが参加することとなった。

早速Skypeでオンラインミーティングを始めたデザイナーチームは、このプロジェクトを「竹集成材プロジェクト」と銘打ち、各自が持ち寄ったアイデアスケッチをメールで共有しながら、夜半のSkypeミーティングで議論を重ね、アイデアをブラッシュアップしていった。竹集成材の認知を高めることがプロジェクトのミッションであるため、竹の素材感をアピールできるもの、竹である必然性を備えたもの、竹でしかできないフォルムを実現したものを中心に選定することになった。

会議の最中、当時ロンドンで開催されていた「100%Design」展が、2005年11月に日本で初開催されることを知り、プロジェクトの発表を「100%Design Tokyo」に定めた時にはすでに梅雨が明けようとしていた。展示会まで残りたった3ヶ月強、そこから怒涛の開発に突入した。

腹を括った中山とテオリのスタッフも、次々と持ち込まれる図面をもとに無理を押して試作を進めた。

     
 
     
 
   
  「100%Design Tokyo」への出展  
     
  2005年11月、神宮外苑で開催されたインテリア・デザインのトレードショー「100%Design Tokyo」は、これから売り出そうとするプレイヤーがひしめく注目の展示会となり、初開催にして7万人を超える来場者を集めた。  
     
 
竹プロジェクトメンバーとテオリスタッフで慌ただしくディスプレイを行う
展示ブース(写真のクォリティーに当時のカメラ性能を感じさせる)
 
     
 

短期決戦で大変な開発だったが、デザインの力を通じ竹集成材の魅力を知ってもらう事が出来た。

 
「竹集成材プロジェクト」名義で出展したテオリは、その場で13アイテムを発表した。即座に多くの反響があり、取り扱いの打診を精査しながら、生産体制の構築を進めた。また年明けには雑誌や新聞に掲載され、徐々にではあるが竹集成材とテオリの認知を高める起点となった。
         
#18 2023.9.5 upload

テオリストーリーvol.7
2年目の竹集成材プロジェクト

#ヒストリー #デザイン
 
・・・

 

///// JOURNAL トップページへ /////  
 
contents

 
  #8 2021.7.1 upload   #7 2021.6.1 upload  
     
  テオリストーリー vol.5
岡山居県立大学との出会いと、自社商品開発
  テオリストーリー vol.4
経営のピンチと、オリジナル商品への決意
 
     
  #ヒストリー   #ヒストリー